ザクロも交えてポチがシンリをどうしよう会議を開催中の折。
「ポチ師匠!」
「師匠やめて」
突然テントの入り口の布が吹き飛び、同時にまた【隻眼の剣士】が飛び込んできた。いや、正確にはそれは、【隻眼の剣士】ではなかった。なぜならば、相違点が三つほどあり、順に述べていくとまず一つ、身長。150あるのかないのか微妙なところで、170はありそうなポチと並ぶと、その違いはますます顕著になった。次に、眼帯の位置。二人とも確かに隻眼だが、よく見るとポチは右目で、乱入者は左目が隠されている。
そして最も分かりやすい違いが、ネームだった。
「はっ、すいません、ポチさん! つい!」
「うん、全然いいよ。それで、そんなに急いでどうしたんだい、リペノ」
ネーム:リペノは、逆に言えばその3つ以外は隻眼の剣士ポチとほぼ同じであった。大小そっくりな【隻眼の剣士】が揃うのは、中々に面白い光景ではあるが、その時ステラの置かれていた状況は、少しも笑えるものではなかった。
「大変なんですよ! 銀派か周派かわかりませんが、と、とにかく五十人ぐらいのプレイヤーの集団が、ステラの町の入り口に来て……」
その時、爆発音がして、テントが少し揺れた。同時にテント中央に吊るされていたランプも少し揺れる。
「……くそっ、またか!」
「ポチさん! 僕もお手伝いさせてください!」
リペノが片手をあげて立候補した。それでもその手の先端はちょうどポチの頭ぐらいの高さだったが。
「いいだろう! だが無茶はしないでくれ」
「はい!」
ポチとリペノは慌しくテントから飛び出していった。いくつかわからない単語があったので、シンリは状況についていけなかった。
「……! ごめんなさい、また怪我する人が出るかもしれないから、私も行きますね」
ザクロも立ち上がり、その二人の後を追おうとした。まだシンリは状況を理解できていない。
「……また?」
シンリが呟いたのは、ザクロが既にテントから去った後だった。
「ポチ師匠!」
「師匠やめて」
突然テントの入り口の布が吹き飛び、同時にまた【隻眼の剣士】が飛び込んできた。いや、正確にはそれは、【隻眼の剣士】ではなかった。なぜならば、相違点が三つほどあり、順に述べていくとまず一つ、身長。150あるのかないのか微妙なところで、170はありそうなポチと並ぶと、その違いはますます顕著になった。次に、眼帯の位置。二人とも確かに隻眼だが、よく見るとポチは右目で、乱入者は左目が隠されている。
そして最も分かりやすい違いが、ネームだった。
「はっ、すいません、ポチさん! つい!」
「うん、全然いいよ。それで、そんなに急いでどうしたんだい、リペノ」
ネーム:リペノは、逆に言えばその3つ以外は隻眼の剣士ポチとほぼ同じであった。大小そっくりな【隻眼の剣士】が揃うのは、中々に面白い光景ではあるが、その時ステラの置かれていた状況は、少しも笑えるものではなかった。
「大変なんですよ! 銀派か周派かわかりませんが、と、とにかく五十人ぐらいのプレイヤーの集団が、ステラの町の入り口に来て……」
その時、爆発音がして、テントが少し揺れた。同時にテント中央に吊るされていたランプも少し揺れる。
「……くそっ、またか!」
「ポチさん! 僕もお手伝いさせてください!」
リペノが片手をあげて立候補した。それでもその手の先端はちょうどポチの頭ぐらいの高さだったが。
「いいだろう! だが無茶はしないでくれ」
「はい!」
ポチとリペノは慌しくテントから飛び出していった。いくつかわからない単語があったので、シンリは状況についていけなかった。
「……! ごめんなさい、また怪我する人が出るかもしれないから、私も行きますね」
ザクロも立ち上がり、その二人の後を追おうとした。まだシンリは状況を理解できていない。
「……また?」
シンリが呟いたのは、ザクロが既にテントから去った後だった。
コメント