Live小話(5) めちゃくちゃ
2007年9月3日 LIVE番外編 思わず閉じた眼を開いて、アレックスは信じられない光景を見ることができた。とりあえず生きてた。流石元主人公である。
炎の男の前に、上半身裸の男が立っていた。その男は、炎の男が放った炎を片手で軽く防いでいた。同じ程度の炎をその片腕から噴出させることによって。
もう片方の腕で余裕のグッジョブマークを作り、そのジーパンをはいただけの上半身裸の男は、
「久しぶり、アレックス君」
と言ったので
「誰だァーー、アンタハァァアアー!」
アレックスはうろたえた。
アレックスはかつてないほど混乱した。上半身裸は衆とか行けば見慣れるが、こいつは色白で何処となく色気を感じさせるいうなれば非常に気色悪い上裸であった。こんな変態かつ高レベル、上半身裸な知り合いは断じて生まれてこの方記憶の底を探ってもいない、いないはずだッ、と。
アレックスが混乱しているその間に、相殺された炎は大気に溶けて消えていった。そもそも上半身の男は何処から現れたのか、答えは天井が丸い形に溶けていたことから推測された。炎で天井を溶かして上の階層から降りてきたのだ。上裸男はもう何もかもめちゃくちゃだった。なんだかこの小説自体むちゃくちゃだ。
「おや、忘れたんですか。凄いですね、貴方の記憶力は。チェスで対戦する際、記憶力は重要な要素となるのですよ。つまりそれは闘いにおいても同じということ」
上裸が何だか、聞き覚えのある言い方で語りだした。顔はまだよく見えない。炎の男と上裸男が対峙する。
「私の記憶によると、私は貴方を二回ほど殺しかけましたよ。神速のイレブン。もしくは、今や『救世のアレックス』、ですか。ふふ、貴方はあまりその名を好んでいないようですが世界がそう呼ぶのなら貴方は最早その名を得たも同然であり、いわゆる共通ルール。チェスはルールのゲーム」
ああ、とアレックスは思い出した。長い口上。何処となく優雅な仕草。そして何かとチェスで例えたがる。なんだか言うことの整合性がなくなったような気もするが。
上半身裸の男、ネーム確認:フルファイア。
「さて、そんなルールを破壊したがるそんな貴方は誰ですか。ネーム確認:シュヴァ。そしてその格好は様々な人々に誤解を散々生みますよね。別にそれはそれで面白くて構わないのですがそれを潰すのも私としては面白くて構わないのです!」
確認するが今まで喋っていたのは全部上半身裸の男、フルファイアだった。アレックスが今まさに確認した偽炎の男、シュヴァはフルファイアが現れてから一言も言葉を発していなかった。
「黙するというのはいけませんね! それは人であるということを放棄しているのも同然! チェスも当然黙してやるべきゲームですが、その裏では実は対戦者同士、様々な会話が繰り広げられていることを人類は知らなければなりません!」
こんな人だったっけ、とアレックスは思わざるをえない。
炎の男の前に、上半身裸の男が立っていた。その男は、炎の男が放った炎を片手で軽く防いでいた。同じ程度の炎をその片腕から噴出させることによって。
もう片方の腕で余裕のグッジョブマークを作り、そのジーパンをはいただけの上半身裸の男は、
「久しぶり、アレックス君」
と言ったので
「誰だァーー、アンタハァァアアー!」
アレックスはうろたえた。
アレックスはかつてないほど混乱した。上半身裸は衆とか行けば見慣れるが、こいつは色白で何処となく色気を感じさせるいうなれば非常に気色悪い上裸であった。こんな変態かつ高レベル、上半身裸な知り合いは断じて生まれてこの方記憶の底を探ってもいない、いないはずだッ、と。
アレックスが混乱しているその間に、相殺された炎は大気に溶けて消えていった。そもそも上半身の男は何処から現れたのか、答えは天井が丸い形に溶けていたことから推測された。炎で天井を溶かして上の階層から降りてきたのだ。上裸男はもう何もかもめちゃくちゃだった。なんだかこの小説自体むちゃくちゃだ。
「おや、忘れたんですか。凄いですね、貴方の記憶力は。チェスで対戦する際、記憶力は重要な要素となるのですよ。つまりそれは闘いにおいても同じということ」
上裸が何だか、聞き覚えのある言い方で語りだした。顔はまだよく見えない。炎の男と上裸男が対峙する。
「私の記憶によると、私は貴方を二回ほど殺しかけましたよ。神速のイレブン。もしくは、今や『救世のアレックス』、ですか。ふふ、貴方はあまりその名を好んでいないようですが世界がそう呼ぶのなら貴方は最早その名を得たも同然であり、いわゆる共通ルール。チェスはルールのゲーム」
ああ、とアレックスは思い出した。長い口上。何処となく優雅な仕草。そして何かとチェスで例えたがる。なんだか言うことの整合性がなくなったような気もするが。
上半身裸の男、ネーム確認:フルファイア。
「さて、そんなルールを破壊したがるそんな貴方は誰ですか。ネーム確認:シュヴァ。そしてその格好は様々な人々に誤解を散々生みますよね。別にそれはそれで面白くて構わないのですがそれを潰すのも私としては面白くて構わないのです!」
確認するが今まで喋っていたのは全部上半身裸の男、フルファイアだった。アレックスが今まさに確認した偽炎の男、シュヴァはフルファイアが現れてから一言も言葉を発していなかった。
「黙するというのはいけませんね! それは人であるということを放棄しているのも同然! チェスも当然黙してやるべきゲームですが、その裏では実は対戦者同士、様々な会話が繰り広げられていることを人類は知らなければなりません!」
こんな人だったっけ、とアレックスは思わざるをえない。
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