あらすじ
さっき書いてたお疲れ様会が操作ミスで消えた私は
Liveでラヴコメをやるという横暴を思いつき
自棄になったハートのパワーを
自分の立場を最大限に利用した形で放とうとしていた。
-------------------------
「やばい、遅れてしまう」
私の名前は『アレックス・しげお』。都内の高校に通うごく一般的な高校生だ。
「こういうときに使うしかないだろう。【神速】」
風景が線へと変わっていく。私はこの一瞬だけ100mを0秒で駆け抜けることが可能になる……!
「きゃっ!」
「うわっ!」
しかし、【神速】は障害物を認めて自動的にとまってしまった。どうやら障害物というのは今倒れている少女のようだ。
「だ、大丈夫ですか?」
【神速】は速すぎて視認も困難だ。彼女には私が突然現れたように見えたのだろう。
「だ、大丈夫です……」
立ち上がったのは、白いローブをきた金髪ブロンドのしょう
カーーーーーーーーーーット!
「なんでヒロインがザクロなんじゃ? その前におかしいじゃろうが都内の日常的登校風景に【神速】て! ワシは認めんぞ! こんなものラヴコメでもなんでもない!」
「私にはアトラさんがどんなポジションにいるのかわからない」
「だまらっしゃいアレックス! ふん、起こってしまったものはしょうがない! そのまま続けよ!」
アクション
「ちょっと待って! お兄ちゃん!」
「!」
「!」
そのギャルゲでは日常的光景を目撃したある人物が黙っていられなくなったようだ。
「サ、サティン!」
「その子を殺せばいいのね!」
「まず落ち着け!」
泣きながらサティンにしがみつく私。だが暴走するサティンは止まらない。
「大丈夫よ、一瞬だから。証拠も残さないわ」
「に、逃げて見知らぬ人ー!」
「え? えー?」
こうして私とサティンと巻き込まれた少女(ザクロ)は学校に遅刻した。
カーーーーット!
「ま、アリじゃな」
「あ、アリなんですか……?」
「もう少し血みどろになっても構わん」
「アトラさーん? 何言ってんですかー?」
「ゆけ! アレックス! 誤解に誤解を重ねてゆけ!」
「だから何言ってるんですか!?」
アクション!
「ひどいめにあった……」
私は三限目にやっと自分の教室にたどり着くことができていた。あの後、斧や銃をサティンから奪い取るのに手間取り、集まってきた野次馬達を説得するのに手間取り、混乱するザクロさんを落ち着けるのに手間取り……
「何やってるんだろう、私は」
キンコーン――
昼休みになった。さて、どうしよう。
→一つ下の学年のサティンに会いに行く。
→いとしいサティンに会いに行く。
→昼食に行かずサティンに会いに行く。
なんだか世界が操作されているような気がしてならない。私はとりあえず一つ下の学年のサティンに会いに行こうとした。すると――。
「きゃー! ポチ様よ!」
「今日も麗しいわ!」
「ちょっとどいてくれたまえ、レディ達」
カーーーーーーーーーーット!
「どうしたんじゃ、アレックスよ」
「ハァ……ハァ……ポチさんが……ポチさんがいないよ!」
「いたじゃろうが」
「いないよ!」
「ほれ、さっき『どいてくれたまえ、レディ―達』と言っていたのが――」
「わー! わー! そんなのポチさんじゃあーりーまーせーん!!!」
「知るか、続けるぞ」
アクション!
背景に青いバラを散りばめた御曹司『ポチ・シェパード・田中・よしお』が何故か私の前に現れた。
「ジュテーム、君がアレックス君だね?」
「……そうなんだけど、そうだと言いたくないです」
「君は今日の朝、麗しき女生徒と衝突したそうだね」
「……何故それを」
「ということで、勝負だ!」
「どういうことだーー!」
一瞬にして舞台は整った。校庭のグラウンドの真ん中に、リングが用意され、その周りを全校生徒が囲む形。
「状況についていけない」
「人生とは戦いなのさ、アレックス君……」
ワァーッ、と、何故か盛り上がる観客。なんだこの空気は。助けてドラ○もん。
さっき書いてたお疲れ様会が操作ミスで消えた私は
Liveでラヴコメをやるという横暴を思いつき
自棄になったハートのパワーを
自分の立場を最大限に利用した形で放とうとしていた。
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「やばい、遅れてしまう」
私の名前は『アレックス・しげお』。都内の高校に通うごく一般的な高校生だ。
「こういうときに使うしかないだろう。【神速】」
風景が線へと変わっていく。私はこの一瞬だけ100mを0秒で駆け抜けることが可能になる……!
「きゃっ!」
「うわっ!」
しかし、【神速】は障害物を認めて自動的にとまってしまった。どうやら障害物というのは今倒れている少女のようだ。
「だ、大丈夫ですか?」
【神速】は速すぎて視認も困難だ。彼女には私が突然現れたように見えたのだろう。
「だ、大丈夫です……」
立ち上がったのは、白いローブをきた金髪ブロンドのしょう
カーーーーーーーーーーット!
「なんでヒロインがザクロなんじゃ? その前におかしいじゃろうが都内の日常的登校風景に【神速】て! ワシは認めんぞ! こんなものラヴコメでもなんでもない!」
「私にはアトラさんがどんなポジションにいるのかわからない」
「だまらっしゃいアレックス! ふん、起こってしまったものはしょうがない! そのまま続けよ!」
アクション
「ちょっと待って! お兄ちゃん!」
「!」
「!」
そのギャルゲでは日常的光景を目撃したある人物が黙っていられなくなったようだ。
「サ、サティン!」
「その子を殺せばいいのね!」
「まず落ち着け!」
泣きながらサティンにしがみつく私。だが暴走するサティンは止まらない。
「大丈夫よ、一瞬だから。証拠も残さないわ」
「に、逃げて見知らぬ人ー!」
「え? えー?」
こうして私とサティンと巻き込まれた少女(ザクロ)は学校に遅刻した。
カーーーーット!
「ま、アリじゃな」
「あ、アリなんですか……?」
「もう少し血みどろになっても構わん」
「アトラさーん? 何言ってんですかー?」
「ゆけ! アレックス! 誤解に誤解を重ねてゆけ!」
「だから何言ってるんですか!?」
アクション!
「ひどいめにあった……」
私は三限目にやっと自分の教室にたどり着くことができていた。あの後、斧や銃をサティンから奪い取るのに手間取り、集まってきた野次馬達を説得するのに手間取り、混乱するザクロさんを落ち着けるのに手間取り……
「何やってるんだろう、私は」
キンコーン――
昼休みになった。さて、どうしよう。
→一つ下の学年のサティンに会いに行く。
→いとしいサティンに会いに行く。
→昼食に行かずサティンに会いに行く。
なんだか世界が操作されているような気がしてならない。私はとりあえず一つ下の学年のサティンに会いに行こうとした。すると――。
「きゃー! ポチ様よ!」
「今日も麗しいわ!」
「ちょっとどいてくれたまえ、レディ達」
カーーーーーーーーーーット!
「どうしたんじゃ、アレックスよ」
「ハァ……ハァ……ポチさんが……ポチさんがいないよ!」
「いたじゃろうが」
「いないよ!」
「ほれ、さっき『どいてくれたまえ、レディ―達』と言っていたのが――」
「わー! わー! そんなのポチさんじゃあーりーまーせーん!!!」
「知るか、続けるぞ」
アクション!
背景に青いバラを散りばめた御曹司『ポチ・シェパード・田中・よしお』が何故か私の前に現れた。
「ジュテーム、君がアレックス君だね?」
「……そうなんだけど、そうだと言いたくないです」
「君は今日の朝、麗しき女生徒と衝突したそうだね」
「……何故それを」
「ということで、勝負だ!」
「どういうことだーー!」
一瞬にして舞台は整った。校庭のグラウンドの真ん中に、リングが用意され、その周りを全校生徒が囲む形。
「状況についていけない」
「人生とは戦いなのさ、アレックス君……」
ワァーッ、と、何故か盛り上がる観客。なんだこの空気は。助けてドラ○もん。
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