141.終演6

2007年6月12日 LIVE
 acceleration...acceleration...acceleration...acceleration...acceleration...acceleration...

 Ω...acceleration...

 Protection device separation...

 Completion

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 7-3はアイゼンに拾われ、アイゼンに最強の肉体を貰った。アイゼンに褒められ、アイゼンに最強の盾を貰った。

 そして、最強のエンジンを貰った。

 7−3の全ての駆動の元となるエンジンは、同じ7系エンジンの中でも最強の出力を誇る。そうなるように設計されていた。
 本来物理防御バリア装置とジェット移動装置へ同時にエネルギー供給するエンジン。今そのエンジンのエネルギー全てが、【速さ】、その一点へと注がれている。

 それはまさに、シムシ国【最速】。

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「ぐふっ、大丈夫ですかアレックスさん」
「あなたが大丈夫ですかポチさん!」

 まずアレックスの思うところは

「何故!」

 だった!

「話す暇もないようです。ポイントは敵の私達の位置の察知方法!」

 地面を切り裂き、プレイヤー達を吹き飛ばし、時には昇天までさせながら、その高速移動物体は私達に確実に迫っていた。プレイヤー達の阿鼻叫喚。と思っていたらもう目の前に

 青いマントが翻る。

 2合目。ポチの青いマントは引き裂かれ、宙に舞った。それに赤い液体がいくつか付着し、

「ポチさん!」

 アレックスは叫んだ。だが、アレックスは見た。ポチがニッと笑っていたのを。そのポチの剣先に、小型の装置が突き刺さっているのを。神業をなした瞬間。

「これで目は……奪いました……よ」

 無理が祟ったのか、ポチはその場に崩れ落ちた。

 ポチ:7−3のレーダー装置を破壊後、戦闘不能。

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