草原の町、デュマより少し離れた地点。
「なんだ、あの女? おかしな格好をしているぞ」
「だが見たこともない程、綺麗な顔、プロポーションだ。もといグラフィックだ。少し感動するほど……」
「おいおい、お前、ナンパでもする気か? 所詮バーチャルだぞ」
「やめとけって、あの女、なんか俺達のこと見てないし」
三人組の戦士パーティが、遠く離れたところで黙々と歩く女性を見つけたのは、既に終わりが始まっていたときだった。
「【無神】なんてわけのわからないモン相手にしてるよりは楽しいだろうよ」
「なんだよ、世界が滅びるかもしれねーってのに」
「ハッ、どうだか。そんな本当かどうかわからんことより、俺は目の前にあるものを信じるね」
「そうかい、好きにしろ」
一人は軽口を叩きながら、その女性に近付いていった。
三十秒後には自分が昇天してしまうということを知らずに。
------------------------
パート:クサモチとオルゾフ
「ぐへへ、お前の噂はよく聞いていたよ、【雷撃の魔道士】」
「……」
「魔道士っちゃあ、俺……オラ様としては天敵に近かったんだが」
「……」
「カイド王国では綺麗に騙されてくれて、助かったよ」
「……す」
「……ぐへへ、んー?」
「……あらゆる手段をもってお前を消す……」
「できるかなぁ?」
「悪逆なる……」
『殲滅』
--------------------
パート:アトラとアイゼン
「……神とは何か」
「……お主から、『神』なんぞという単語が出るとはのぅ」
「神とは、力だ」
「力?」
「どんなことでも可能にする力。自らの意志のままに世界を破壊し、創造する力をもつ者。それも確かなる存在」
「……というかお主、本当にアイゼンか?」
「……つまりは絶対」
「聞けい」
「我は、成し遂げなければならぬのだ」
ツーハンデッドソードを地面に突き立て、アイゼンはアトラを睨んだ。
「……ふん」
アトラは軽く拳を握り、浅く構えた。
「このっ馬鹿モンがッ!」
「なんだ、あの女? おかしな格好をしているぞ」
「だが見たこともない程、綺麗な顔、プロポーションだ。もといグラフィックだ。少し感動するほど……」
「おいおい、お前、ナンパでもする気か? 所詮バーチャルだぞ」
「やめとけって、あの女、なんか俺達のこと見てないし」
三人組の戦士パーティが、遠く離れたところで黙々と歩く女性を見つけたのは、既に終わりが始まっていたときだった。
「【無神】なんてわけのわからないモン相手にしてるよりは楽しいだろうよ」
「なんだよ、世界が滅びるかもしれねーってのに」
「ハッ、どうだか。そんな本当かどうかわからんことより、俺は目の前にあるものを信じるね」
「そうかい、好きにしろ」
一人は軽口を叩きながら、その女性に近付いていった。
三十秒後には自分が昇天してしまうということを知らずに。
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パート:クサモチとオルゾフ
「ぐへへ、お前の噂はよく聞いていたよ、【雷撃の魔道士】」
「……」
「魔道士っちゃあ、俺……オラ様としては天敵に近かったんだが」
「……」
「カイド王国では綺麗に騙されてくれて、助かったよ」
「……す」
「……ぐへへ、んー?」
「……あらゆる手段をもってお前を消す……」
「できるかなぁ?」
「悪逆なる……」
『殲滅』
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パート:アトラとアイゼン
「……神とは何か」
「……お主から、『神』なんぞという単語が出るとはのぅ」
「神とは、力だ」
「力?」
「どんなことでも可能にする力。自らの意志のままに世界を破壊し、創造する力をもつ者。それも確かなる存在」
「……というかお主、本当にアイゼンか?」
「……つまりは絶対」
「聞けい」
「我は、成し遂げなければならぬのだ」
ツーハンデッドソードを地面に突き立て、アイゼンはアトラを睨んだ。
「……ふん」
アトラは軽く拳を握り、浅く構えた。
「このっ馬鹿モンがッ!」
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