「アトラさん、と……えー……」
「……おい……焼くよ……」
「冗談ですよ、クサモチさん」
「……」
「なんじゃ、しばらく見ないうちに逞しくなりおったな、アレックス」
エメラルドグリーンの瞳とツインテール。魔法王国カイドを束ねる、正真正銘の王、アトラさん。緑のローブ、表情の見えない不気味な魔道士、クサモチさん。
カイド王国の筆頭プレイヤーが二人、ここに揃っていた。
「ここは儂らに任せてゆけ。【無神】はもう町のほうへ行ってしまったようじゃぞ」
「はい、行かせてもらいます」
「なんじゃい、えらいあっさりしとるのう。儂らを心配してくれんのか? 少し寂しいのう?」
アトラさんはにやにやと笑いながら、私を横目で見た。
「信用しているんですよ」
「そうか、ならばその信用に応えるとしよう」
突然別の高エネルギーによって弾き飛ばされた砂煙。中から現れたのは、黒いオーラを纏うアイゼンと、黒いローブを纏うオルゾフ。
「退けアトラ。障害はすべて排除する」
「ならば儂も排除してみよ、大馬鹿者よ」
対峙するアトラさんとアイゼン。
「ぐへへ、名乗りの途中に攻撃するなんてなァ……? おめぇ……卑怯だろ?」
「……コロス」
挑発するオルゾフと、三文字に全てを込めたクサモチさん。
その戦いの行方を見届けることはできなかった。私はすぐさま神速で【無神】を追ったから。
「……おい……焼くよ……」
「冗談ですよ、クサモチさん」
「……」
「なんじゃ、しばらく見ないうちに逞しくなりおったな、アレックス」
エメラルドグリーンの瞳とツインテール。魔法王国カイドを束ねる、正真正銘の王、アトラさん。緑のローブ、表情の見えない不気味な魔道士、クサモチさん。
カイド王国の筆頭プレイヤーが二人、ここに揃っていた。
「ここは儂らに任せてゆけ。【無神】はもう町のほうへ行ってしまったようじゃぞ」
「はい、行かせてもらいます」
「なんじゃい、えらいあっさりしとるのう。儂らを心配してくれんのか? 少し寂しいのう?」
アトラさんはにやにやと笑いながら、私を横目で見た。
「信用しているんですよ」
「そうか、ならばその信用に応えるとしよう」
突然別の高エネルギーによって弾き飛ばされた砂煙。中から現れたのは、黒いオーラを纏うアイゼンと、黒いローブを纏うオルゾフ。
「退けアトラ。障害はすべて排除する」
「ならば儂も排除してみよ、大馬鹿者よ」
対峙するアトラさんとアイゼン。
「ぐへへ、名乗りの途中に攻撃するなんてなァ……? おめぇ……卑怯だろ?」
「……コロス」
挑発するオルゾフと、三文字に全てを込めたクサモチさん。
その戦いの行方を見届けることはできなかった。私はすぐさま神速で【無神】を追ったから。
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