番外編 一つの終わり
2007年3月13日 LIVE番外編 コメント (2) チャットルームは消滅した。
謎の集団による攻撃の第一波で、ゴッドレス構成員の約七割が昇天。主なメンバーでは、【障壁】村正、【蠢動】ミゼッタ、【治癒】ゴルガリが昇天した。完全無欠であるはずのチャットルームは、謎の集団の奇襲によりあっけなく陥落した。
抗戦しようとした【無常】アイゼンは、【空間】アカシアの【転移空間】により、強制的に転移させられた。チャットルームを滅ぼしたメンバーは、その後【空間】アカシアを断罪。ゴッドレスに捕らえられていた二十七名のプレイヤーを解放した。
ゴッドレス残党の処理は困難に近いと判断した謎の集団は、その後、チャットルーム跡地から最も近いシムシ極東の町、ルツェンへと向かった。
ゴッドレスは、あっけなく滅びた。
そして【無神】発見の報は、ゴッドレスが滅びるまで、ついになかった。
*
所詮は、駒だった。感慨はない。ある目的に至るためだったのだから、損害はないのだ。
……。
“無常様さえ、生き延びれば、ゴッドレスは滅びません”
我の命令にもまともに従わぬ奴らだった。本当に、不愉快な奴らだった。
……。
「損害……。ないわけでは、なかったか」
終わったこと、しかも明らかに考えても無駄であることを考えている時点で、奴らの存在が我に何らかの影響を与えていたのは間違いがない。だからと言って、謎の集団に復讐を考える暇など我にはない。
「ふん……見当はついているがな……」
このLive世界では、『GM』、『ゲームマスター』と分類されるプレイヤーが確かに存在する。見た目ではわからず、表舞台にも出ないが、確かにいる。我は知っていた。組織の一員に、『GM』と呼ばれるプレイヤーがいることを。
プレイヤーを殺す【ゴッドレス】に入るGMがいるのならば、無条件でプレイヤーを守るGMが存在してもおかしくはない。
「……それだけのこと……だな」
また無駄なことを考えた。飛ばされた場所は、シムシだった。帰ってきたという気はしない。最早ここは我の国などではない。何も考える必要はない。
故に、我、思う。
……【無神】は何処にイル……。
そして我、【無常】は、東に、『境の閃光』を見タノダ。
謎の集団による攻撃の第一波で、ゴッドレス構成員の約七割が昇天。主なメンバーでは、【障壁】村正、【蠢動】ミゼッタ、【治癒】ゴルガリが昇天した。完全無欠であるはずのチャットルームは、謎の集団の奇襲によりあっけなく陥落した。
抗戦しようとした【無常】アイゼンは、【空間】アカシアの【転移空間】により、強制的に転移させられた。チャットルームを滅ぼしたメンバーは、その後【空間】アカシアを断罪。ゴッドレスに捕らえられていた二十七名のプレイヤーを解放した。
ゴッドレス残党の処理は困難に近いと判断した謎の集団は、その後、チャットルーム跡地から最も近いシムシ極東の町、ルツェンへと向かった。
ゴッドレスは、あっけなく滅びた。
そして【無神】発見の報は、ゴッドレスが滅びるまで、ついになかった。
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所詮は、駒だった。感慨はない。ある目的に至るためだったのだから、損害はないのだ。
……。
“無常様さえ、生き延びれば、ゴッドレスは滅びません”
我の命令にもまともに従わぬ奴らだった。本当に、不愉快な奴らだった。
……。
「損害……。ないわけでは、なかったか」
終わったこと、しかも明らかに考えても無駄であることを考えている時点で、奴らの存在が我に何らかの影響を与えていたのは間違いがない。だからと言って、謎の集団に復讐を考える暇など我にはない。
「ふん……見当はついているがな……」
このLive世界では、『GM』、『ゲームマスター』と分類されるプレイヤーが確かに存在する。見た目ではわからず、表舞台にも出ないが、確かにいる。我は知っていた。組織の一員に、『GM』と呼ばれるプレイヤーがいることを。
プレイヤーを殺す【ゴッドレス】に入るGMがいるのならば、無条件でプレイヤーを守るGMが存在してもおかしくはない。
「……それだけのこと……だな」
また無駄なことを考えた。飛ばされた場所は、シムシだった。帰ってきたという気はしない。最早ここは我の国などではない。何も考える必要はない。
故に、我、思う。
……【無神】は何処にイル……。
そして我、【無常】は、東に、『境の閃光』を見タノダ。
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