「……」
眼を開ける。ボヤけた視界。一度眼を瞑る。
(現実世界に戻ってきたのだろうか?)
そして眼を開くと、大きな巻貝や、曲がった角、硬そうな毛皮などが並べられていた。めまいがした。珍妙な品々が陳列された部屋。どことなく10さんの空気を感じさせる部屋だった。
「あ、起きたの?」
トゥエルが連れてきた女性が部屋の入り口に立っていた。ネーム:確認をしようと思ったら、その前に、
「ロッカク堂店主、シンカよ。よろしくね」
と言われた。確かにシンカさんは、店主っぽい格好をしていた。どんな格好だ、と言われると困る。
「ここは……?」
「だから、ロッカク堂。中立国、プロにあるロッカク堂だよ。そしてこの部屋は、そのロッカク堂の倉庫。文句言わないでよ。助けてあげたんだからさぁ」
シンカさんは持っていた薬を床に置くと、大人びた笑い方をした。私は、(シンカさん、今は眼鏡かけていないな)という、どうでもいい事実に気付いた。
「私を、助けてくれたんですね」
「そうよ。ついでに貴方の大切なパートナーもね。あの子、とっても綺麗な馬だったから、とっても良い値になると思ったんだけど……パートナーがいて、残念だわ〜」
トゥエルが無事なのは嬉しかったが、少し、引いてしまった。
「冗談だよ」
シンカさんは、からからと笑った。どうやら私は、からかわれていたようだ。
眼を開ける。ボヤけた視界。一度眼を瞑る。
(現実世界に戻ってきたのだろうか?)
そして眼を開くと、大きな巻貝や、曲がった角、硬そうな毛皮などが並べられていた。めまいがした。珍妙な品々が陳列された部屋。どことなく10さんの空気を感じさせる部屋だった。
「あ、起きたの?」
トゥエルが連れてきた女性が部屋の入り口に立っていた。ネーム:確認をしようと思ったら、その前に、
「ロッカク堂店主、シンカよ。よろしくね」
と言われた。確かにシンカさんは、店主っぽい格好をしていた。どんな格好だ、と言われると困る。
「ここは……?」
「だから、ロッカク堂。中立国、プロにあるロッカク堂だよ。そしてこの部屋は、そのロッカク堂の倉庫。文句言わないでよ。助けてあげたんだからさぁ」
シンカさんは持っていた薬を床に置くと、大人びた笑い方をした。私は、(シンカさん、今は眼鏡かけていないな)という、どうでもいい事実に気付いた。
「私を、助けてくれたんですね」
「そうよ。ついでに貴方の大切なパートナーもね。あの子、とっても綺麗な馬だったから、とっても良い値になると思ったんだけど……パートナーがいて、残念だわ〜」
トゥエルが無事なのは嬉しかったが、少し、引いてしまった。
「冗談だよ」
シンカさんは、からからと笑った。どうやら私は、からかわれていたようだ。
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