トゥエルの体はよくみるとボロボロだった。所々砂が体に食い込んでいる。裂傷も多い。右後ろ足は大きく腫れ上がってしまっていた。
「この子、一日前に砂漠を漂流していた私を見つけてくれてね。そのまま一日中走って、私をここまで連れてきてくれたの」
だとすると、トゥエルは私を大砂漠から助け出してから、少しも休まず走り続けたことになる。でも、
「……何故?」
「……さあ。私はそこまでわからないけれど、そうだね……。あんたの怪我だと思うよ。私、医者じゃないけど、薬は持ってるし」
……! 私は、トゥエルに裏切られたのだと心の何処かで思っていた。だが、トゥエルは、私のために、砂漠を走り続けていた? 私は二日間、死にたいと思っていた。トゥエルは二日間、いや、私を大砂漠で助け出したところから、私を、たすけ……たいと?
何か熱いものがこみ上げてきて、同時に私は癒しのナイフを取り出していた。
「あ! それは! 馬鹿!」
気付いたら、私は癒しのナイフでトゥエルを切っていた。
「あちゃー……」
そうすると、私の視界はプツンと壊れたテレビのように消えてしまった。
「この子、一日前に砂漠を漂流していた私を見つけてくれてね。そのまま一日中走って、私をここまで連れてきてくれたの」
だとすると、トゥエルは私を大砂漠から助け出してから、少しも休まず走り続けたことになる。でも、
「……何故?」
「……さあ。私はそこまでわからないけれど、そうだね……。あんたの怪我だと思うよ。私、医者じゃないけど、薬は持ってるし」
……! 私は、トゥエルに裏切られたのだと心の何処かで思っていた。だが、トゥエルは、私のために、砂漠を走り続けていた? 私は二日間、死にたいと思っていた。トゥエルは二日間、いや、私を大砂漠で助け出したところから、私を、たすけ……たいと?
何か熱いものがこみ上げてきて、同時に私は癒しのナイフを取り出していた。
「あ! それは! 馬鹿!」
気付いたら、私は癒しのナイフでトゥエルを切っていた。
「あちゃー……」
そうすると、私の視界はプツンと壊れたテレビのように消えてしまった。
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