いつ第二撃が発射されてもおかしくない状態。私は鉛のように重い体を精神力で押し上げていた。梯子を通常の二倍の速さで上った!
「おおおお! うおおおお! ごほっげはっ! これはきつーーーい!」
無駄に叫んだ。これで上の狙撃者は私に気付いたはずだ。予想通り微妙な寒気が私を襲う。おそらく、敵に認知されたのだろう。
「我輩はお前の狙撃を阻止する者だァッァア! その名も11・ラブイレブン! 鬼のような逃げ足を持つ男よおおお! 神妙にせえええい!」
はははは! もうどうにでもなれえい!
ズンと、背中に圧し掛かるような寒気。やべえ。避け、れないっはしごだから横がないっ!?
物見やぐらの上の床越しから、容赦なく狙撃者は私に発砲した。
「ぎゃあああああ!」
瞬間、梯子から物見やぐらの足に飛び移る。しがみつく。その衝撃で物見やぐら全体がグラグラと揺れた。銃弾は私の体スレスレを通って地面に突き刺さったが、こっちはこっちで非常に危なかった。
「……!」
まだ顔は見えないが、おそらく狙撃者も慌てている。どうだ、ざまあみろ。ちなみに今私がいる高度は三メートル程度だ。この物見やぐらはこの町の物見やぐらの中でも一際大きいので、全高は五メートル程あるだろう。これは(私も)怖い。たまらず、狙撃者は身を乗り出して、こちらを見た。
「……」
顔を見せたのは、予想外。青の瞳と、鮮やかな水色のショートヘアをもつ小柄な女性だった。
「……離」
……り? 恐ろしく小さな呟きだったが、確かに聞こえた。そして彼女は無表情のまま、ハンドガンを私に向けた。
「おおおお! うおおおお! ごほっげはっ! これはきつーーーい!」
無駄に叫んだ。これで上の狙撃者は私に気付いたはずだ。予想通り微妙な寒気が私を襲う。おそらく、敵に認知されたのだろう。
「我輩はお前の狙撃を阻止する者だァッァア! その名も11・ラブイレブン! 鬼のような逃げ足を持つ男よおおお! 神妙にせえええい!」
はははは! もうどうにでもなれえい!
ズンと、背中に圧し掛かるような寒気。やべえ。避け、れないっはしごだから横がないっ!?
物見やぐらの上の床越しから、容赦なく狙撃者は私に発砲した。
「ぎゃあああああ!」
瞬間、梯子から物見やぐらの足に飛び移る。しがみつく。その衝撃で物見やぐら全体がグラグラと揺れた。銃弾は私の体スレスレを通って地面に突き刺さったが、こっちはこっちで非常に危なかった。
「……!」
まだ顔は見えないが、おそらく狙撃者も慌てている。どうだ、ざまあみろ。ちなみに今私がいる高度は三メートル程度だ。この物見やぐらはこの町の物見やぐらの中でも一際大きいので、全高は五メートル程あるだろう。これは(私も)怖い。たまらず、狙撃者は身を乗り出して、こちらを見た。
「……」
顔を見せたのは、予想外。青の瞳と、鮮やかな水色のショートヘアをもつ小柄な女性だった。
「……離」
……り? 恐ろしく小さな呟きだったが、確かに聞こえた。そして彼女は無表情のまま、ハンドガンを私に向けた。
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