震えながら、倒れそうになりながらも、次々と立ち上がるモンスター達を見て、アイゼンさんは。
「どうやら軍は、必要なかったようだ」
と、何事も無かったかのように言い放った。そして、
「セブン!」
と叫んだ。七人はそれぞれ、ふと笑った気がした。
同時に強力なバリアが消えた。プレッシャーも消えて、柔らかな風が吹き抜ける。
“……何の つもりだ?”
「私達が争う意味は無い。何故なら、私と君達の敵は同じなのだ。敵の敵は、味方、というやつだな」
何を馬鹿なことを。モンスターがそんなに素直なわけが無い。私は立ち上がろうとした。が、
「何やってんだよ、お前」
と、後ろで聞きなれた声がして、私は肩を押さえつけられた。
「な、アメツキさん。何するんですか」
「お前は何する気なんですか。黙って見とけ」
「アイゼンさんが死ぬかもしれないんですよ?」
「だからって俺らに何ができるよ」
「あ、アメツキさんも逃げてきたんですね?」
「正解ー」
こんな呑気な会話をしている場合ではない。モンスター達は警戒しながらアイゼンさんとの距離を詰め始める。何故、腹心中の腹心であるはずの7は何もしない? 何か策があるのだろうか。
「あのな、市長の二つ名って沢山あるんだけどな。これ知ってるか?」
「え?」
「鉄壁の市超」
モンスター達はアイゼンさんに殺到。今度は7、動かない。
「どうやら軍は、必要なかったようだ」
と、何事も無かったかのように言い放った。そして、
「セブン!」
と叫んだ。七人はそれぞれ、ふと笑った気がした。
同時に強力なバリアが消えた。プレッシャーも消えて、柔らかな風が吹き抜ける。
“……何の つもりだ?”
「私達が争う意味は無い。何故なら、私と君達の敵は同じなのだ。敵の敵は、味方、というやつだな」
何を馬鹿なことを。モンスターがそんなに素直なわけが無い。私は立ち上がろうとした。が、
「何やってんだよ、お前」
と、後ろで聞きなれた声がして、私は肩を押さえつけられた。
「な、アメツキさん。何するんですか」
「お前は何する気なんですか。黙って見とけ」
「アイゼンさんが死ぬかもしれないんですよ?」
「だからって俺らに何ができるよ」
「あ、アメツキさんも逃げてきたんですね?」
「正解ー」
こんな呑気な会話をしている場合ではない。モンスター達は警戒しながらアイゼンさんとの距離を詰め始める。何故、腹心中の腹心であるはずの7は何もしない? 何か策があるのだろうか。
「あのな、市長の二つ名って沢山あるんだけどな。これ知ってるか?」
「え?」
「鉄壁の市超」
モンスター達はアイゼンさんに殺到。今度は7、動かない。
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