ログインしてから朝と夜を何回か繰り返し、今、私は世界一の大都市――
シムシ国首都、『アレクサンドル』に居た。
物凄く広い大通りに物凄い数の人々が隙間なく歩いていた。世界中のプレイヤーがここに集まっているのではないだろうか。
「はぐれるなよ。テレポートすんの面倒だから」
アメツキさんは慣れた様子でテクテク歩いていく。
人々は大抵青い物を身につけていた。家はレンガやコンクリート、石、木等と多彩で統一性はない。が、共通していることもあった。全て青色の屋根だということだ。
人々はワイワイガヤガヤ喋りながら通り過ぎていく。本当に全てプレイヤーなのだろうか?
「liveにNPCは存在しないからな。モンスターとかはいるけど」
アメツキさんの言葉を思い出す。ネーム:確認と頭の中で思い浮かべてみる。大変なことになった。青いウィンドウで視界が埋まる。一応ウィンドウは透過のようだったが数があまりに多すぎた。
「あ? 馬鹿! 何やってんだよ!」
ウィンドウで塞がった視界。それに混乱する私。人ごみに流されていく私。アメツキさんの声は段々遠くなっていった。
シムシ国首都、『アレクサンドル』に居た。
物凄く広い大通りに物凄い数の人々が隙間なく歩いていた。世界中のプレイヤーがここに集まっているのではないだろうか。
「はぐれるなよ。テレポートすんの面倒だから」
アメツキさんは慣れた様子でテクテク歩いていく。
人々は大抵青い物を身につけていた。家はレンガやコンクリート、石、木等と多彩で統一性はない。が、共通していることもあった。全て青色の屋根だということだ。
人々はワイワイガヤガヤ喋りながら通り過ぎていく。本当に全てプレイヤーなのだろうか?
「liveにNPCは存在しないからな。モンスターとかはいるけど」
アメツキさんの言葉を思い出す。ネーム:確認と頭の中で思い浮かべてみる。大変なことになった。青いウィンドウで視界が埋まる。一応ウィンドウは透過のようだったが数があまりに多すぎた。
「あ? 馬鹿! 何やってんだよ!」
ウィンドウで塞がった視界。それに混乱する私。人ごみに流されていく私。アメツキさんの声は段々遠くなっていった。
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