夢
2006年9月2日・知らない誰かの家。
・持っているのは自転車。
・言葉の通じない外国人。
・周りを3週走るタイムアタック。
・知っている友達との出会い。
・何故か車に乗っている。(未成年)
・ものすごいドライビングテクニックで去っていく友達。
・周りは田んぼ。知らない町。
・あぜ道を自転車と共に走る。
・水路は自転車を抱えて飛び越える。
・低いロープ。向こう側は道路。飛び越える。
※ こ こ か ら 怖 か っ た 。
遠くに見えるのは大きな橋。何メートルかは、あろうかという大きな欄干。だから大きな橋だと予想できる。車線は2つ。
何かが揺れている。橋の上で。
紐で吊られた何かが3つ、揺れている。(紐は欄干に繋がっている?)
太陽の逆光で黒く見える細長い何かが3つ、大きく揺れている。3つの人影。
私は近づく。自転車を押して。
自転車が倒れる。
3人の男の子が、首を吊っていた。
まだシルエット。薄い影色の男の子達。
力なく手を垂らして、ぶらぶら、風に揺られていた。
モノのように、規則的に風に揺られていた。
私はしばらく呆然とする。ぶらぶらと。
警察? いや、その前に救急車? おろす? さわる? どうやって? ぴくりと、動いた気がした。 笑った気がした。 生きている?
風に揺られた人の重量で、紐に切れ目が入る。(感じた)
大きな突風。私の一番近くで首を吊っていた男の子の紐が切れた。ブチリ。不気味な音。
人形のように、無抵抗で、男の子は橋の上に落ちる。ぼたり。
口の端には泡。眼は白目。変な形に曲がった体、腕や足。笑った気がした。
生きていて生きていて。私は思う。死んでいるはずがない。でも死んでいるとも思える。でも、生きていて。死んで? 死?
願いは叶う。いつのまにか男の子はゆっくりとゾンビのように立ち上がっていた。生きていた。
後ろでもブチリ、ブチリと不気味な音がして、ぼたり、ぼたり。3つのシルエットがゆっくり立ち上がっていく。
3体のゾンビ。ゆっくり私に近づいてくる。
私はただ、怖い。救急車の番号を押そうとする。119、119。二回入力してしまう。指が震える。118、違う。116、違う。誰か来て。何故か人気がない。車の通る気配がない。時間がない。
3人の男の子が、私の携帯を覗き込んでいた。
私は、固まる。
救急車を、呼ぼうと思って。私は言う。
ふーん、そうなの、監視させて。私に一番近い男の子は言う。普通に言う。
3人は、旅の途中といった、小汚い格好。
普通の子。眼鏡の子。背の高い子。
3人の子の顔は覚えていないけれど、(見れなかったけど)それが印象。
私は3人と一緒にゆっくり歩いて、橋を渡り始める。自転車は忘れてしまった。
私は携帯電話の画面しか見れなかった。3人は後ろから私を監視している。
118、117、まだ手は震えている。
一瞬警察に電話しようかと、思う。3人の雰囲気は異常だ。
11、思いとどまる。私は3人から監視されている。警察になんて連絡したら……。なら、救急車。それも、思いとどまる。私の電話が繋がったら、私は3人に*されてしまうのではないか。117……半ばわざと間違える。間を長くする。はやく橋を渡りきりたい。が、やはり手は震えている。
晴れていたが暑さは感じない。蜃気楼のようなものが見えるから、温度は相当高いはずだった。私は携帯の画面を見ながら周りの様子を伺う。3人はすぐ後ろから私を見ている。3人は何か会議のようなものをしている気がする。私には聞こえない声で話し合っている。
橋の下は見えない。だが、橋の終わりは見えた。すぐそこだった。でも、急げない。3人はすぐ後ろにいる。11……6。
3人のさらに後ろで、誰かが言い合う声が聞こえた。何故か私は、それを見ることができる。
パトカーと普通の車が橋の真ん中で止まっていた。その他に通る車や歩行者はない。中年の男と警察官が何か言い合っている。やった。警察だ。
しかし2人の口論は白熱している。私達4人に気付く様子は全くない。
何故? 気付いて気付いて。私は願う。気付いて気付いて。*される。
今回の願いは、叶わない。
でも、気付いたら、橋の終わり。
私は助かったのだ。喜びがこみ上げてくる。
普通の男の子に肩を捕まれた。私は紙のように持っていかれる。そのまま私は橋から落とされそうになる。
やはりこいつらは普通ではなかった。私は必死で欄干に掴まる。がっしりと体全体で欄干を掴む。欄干にすがりつく。普通の男の子は舌打ちをする。
眼鏡の男の子が私に近づいてくる。来ないで来ないで。今回の願いも叶わない。背の高い男の子はこっちをただ見ている。警察官と中年の男の口論はさらに白熱している。こっちに気付く様子は全くない。眼鏡の男の子が私の腕を掴んだ。やめて! そのまま欄干から私を引き剥がそうとする。それもやはり、全く抵抗できない。何で? 下は、下は、何十メートルもあろうかという高さ。下は、川原。石と岩だけ。川は遠い。川に落ちることはできない。腕が取れていく。離したら、死。潰れたトマトのようになる。既に普通の子は橋から身を乗り出していた。いや、橋から出て、私の肩に掴まって、ぶら下がっているだけ。私の腕が取れたら、背中の男の子と、一緒に、落ちて、死ぬ。いやだ! 助けて! 警察官と中年の男は殴り合っている。腕が取れる! 今はもう、眼鏡の男の子が私の腕を掴んでいるだけ。背の高い男の子はただこっちを見ている。 いやだ、死にたくない! 警察官は拳銃を取り出して、中年の男に向けた。
皆、いい加減だ。
・持っているのは自転車。
・言葉の通じない外国人。
・周りを3週走るタイムアタック。
・知っている友達との出会い。
・何故か車に乗っている。(未成年)
・ものすごいドライビングテクニックで去っていく友達。
・周りは田んぼ。知らない町。
・あぜ道を自転車と共に走る。
・水路は自転車を抱えて飛び越える。
・低いロープ。向こう側は道路。飛び越える。
※ こ こ か ら 怖 か っ た 。
遠くに見えるのは大きな橋。何メートルかは、あろうかという大きな欄干。だから大きな橋だと予想できる。車線は2つ。
何かが揺れている。橋の上で。
紐で吊られた何かが3つ、揺れている。(紐は欄干に繋がっている?)
太陽の逆光で黒く見える細長い何かが3つ、大きく揺れている。3つの人影。
私は近づく。自転車を押して。
自転車が倒れる。
3人の男の子が、首を吊っていた。
まだシルエット。薄い影色の男の子達。
力なく手を垂らして、ぶらぶら、風に揺られていた。
モノのように、規則的に風に揺られていた。
私はしばらく呆然とする。ぶらぶらと。
警察? いや、その前に救急車? おろす? さわる? どうやって? ぴくりと、動いた気がした。 笑った気がした。 生きている?
風に揺られた人の重量で、紐に切れ目が入る。(感じた)
大きな突風。私の一番近くで首を吊っていた男の子の紐が切れた。ブチリ。不気味な音。
人形のように、無抵抗で、男の子は橋の上に落ちる。ぼたり。
口の端には泡。眼は白目。変な形に曲がった体、腕や足。笑った気がした。
生きていて生きていて。私は思う。死んでいるはずがない。でも死んでいるとも思える。でも、生きていて。死んで? 死?
願いは叶う。いつのまにか男の子はゆっくりとゾンビのように立ち上がっていた。生きていた。
後ろでもブチリ、ブチリと不気味な音がして、ぼたり、ぼたり。3つのシルエットがゆっくり立ち上がっていく。
3体のゾンビ。ゆっくり私に近づいてくる。
私はただ、怖い。救急車の番号を押そうとする。119、119。二回入力してしまう。指が震える。118、違う。116、違う。誰か来て。何故か人気がない。車の通る気配がない。時間がない。
3人の男の子が、私の携帯を覗き込んでいた。
私は、固まる。
救急車を、呼ぼうと思って。私は言う。
ふーん、そうなの、監視させて。私に一番近い男の子は言う。普通に言う。
3人は、旅の途中といった、小汚い格好。
普通の子。眼鏡の子。背の高い子。
3人の子の顔は覚えていないけれど、(見れなかったけど)それが印象。
私は3人と一緒にゆっくり歩いて、橋を渡り始める。自転車は忘れてしまった。
私は携帯電話の画面しか見れなかった。3人は後ろから私を監視している。
118、117、まだ手は震えている。
一瞬警察に電話しようかと、思う。3人の雰囲気は異常だ。
11、思いとどまる。私は3人から監視されている。警察になんて連絡したら……。なら、救急車。それも、思いとどまる。私の電話が繋がったら、私は3人に*されてしまうのではないか。117……半ばわざと間違える。間を長くする。はやく橋を渡りきりたい。が、やはり手は震えている。
晴れていたが暑さは感じない。蜃気楼のようなものが見えるから、温度は相当高いはずだった。私は携帯の画面を見ながら周りの様子を伺う。3人はすぐ後ろから私を見ている。3人は何か会議のようなものをしている気がする。私には聞こえない声で話し合っている。
橋の下は見えない。だが、橋の終わりは見えた。すぐそこだった。でも、急げない。3人はすぐ後ろにいる。11……6。
3人のさらに後ろで、誰かが言い合う声が聞こえた。何故か私は、それを見ることができる。
パトカーと普通の車が橋の真ん中で止まっていた。その他に通る車や歩行者はない。中年の男と警察官が何か言い合っている。やった。警察だ。
しかし2人の口論は白熱している。私達4人に気付く様子は全くない。
何故? 気付いて気付いて。私は願う。気付いて気付いて。*される。
今回の願いは、叶わない。
でも、気付いたら、橋の終わり。
私は助かったのだ。喜びがこみ上げてくる。
普通の男の子に肩を捕まれた。私は紙のように持っていかれる。そのまま私は橋から落とされそうになる。
やはりこいつらは普通ではなかった。私は必死で欄干に掴まる。がっしりと体全体で欄干を掴む。欄干にすがりつく。普通の男の子は舌打ちをする。
眼鏡の男の子が私に近づいてくる。来ないで来ないで。今回の願いも叶わない。背の高い男の子はこっちをただ見ている。警察官と中年の男の口論はさらに白熱している。こっちに気付く様子は全くない。眼鏡の男の子が私の腕を掴んだ。やめて! そのまま欄干から私を引き剥がそうとする。それもやはり、全く抵抗できない。何で? 下は、下は、何十メートルもあろうかという高さ。下は、川原。石と岩だけ。川は遠い。川に落ちることはできない。腕が取れていく。離したら、死。潰れたトマトのようになる。既に普通の子は橋から身を乗り出していた。いや、橋から出て、私の肩に掴まって、ぶら下がっているだけ。私の腕が取れたら、背中の男の子と、一緒に、落ちて、死ぬ。いやだ! 助けて! 警察官と中年の男は殴り合っている。腕が取れる! 今はもう、眼鏡の男の子が私の腕を掴んでいるだけ。背の高い男の子はただこっちを見ている。 いやだ、死にたくない! 警察官は拳銃を取り出して、中年の男に向けた。
皆、いい加減だ。
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