99、1つと無い 【ひとつとない】
2006年7月13日 100題 コメント (1)・シラセエイスケ
何故か、このビルには黒い影が入ってこなかった。
――カミギが何かしたのだろう。まぁ、このビルは安全。その事実だけで、良いか。
高橋姉弟を残して、僕はビルの出口に向かう。
砂嵐
―― あれ――
思考にノイズが混ざる。げんじつが何かわからなくなる。
――いや、大丈夫。
頭を振る。
まだ、いける。 多分。
砂嵐
『赤』の身体能力強化は全身に及び、感覚も鋭くなる。元々が『赤』ではない自分では、扱えない程の力がまだあるが、今はそれがなくても充分だった。
真っ黒に染まった出口に渾身の赤の蹴りを入れた。出口の黒がぶよぶよと撓《たわ》み、刹那、恐ろしい数の黒い影に分かれて吹き飛んだ。まだ、混合はしていなかったようだ。
人間だったモノ達。僕が壊してしまったモノ達。僕はまた、僕のために、キミ達を壊す――。
砂嵐
赤い暴風になった僕は、黒い闇をバラバラと吹き飛ばす。何千、何万、何十万。既に空は全て暗雲で包まれていた。暗雲蠢くときに覗く赤い空からの僅かな光だけで視界を確保する。
砂嵐
――オオォオオオオオオオオオ。
出力を上げる。世界の憎しみが一気に僕の中に流れ込んでくる。構うものか。 ――どうせ。
砂嵐 憎憎憎憎憎憎憎憎憎
僕の蹴り一撃で数百の影が一度に吹き飛ぶ。それでも、際限なく襲い掛かってくる影。 我ガ進攻ヲ邪魔スルモノハ許サヌ。 憎しみと悲しみを必死に抑える。もしも今涙が流せるならば僕は血の涙を流していただろう。そんな想像、意味はないが。
砂嵐 憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎
出力が上がれば上がるほど、世界の憎しみの声も大きく聞こえる。ああ、死にたい。ああ、ごめんなさい。ああ、許さない。――と。
その声を、僕は、全て、聞いて。
それでも、なお――
「やらなくちゃ、いけないことがあるんだ」
砂嵐 憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎
「だから、もうちょっとだけ、待って」
砂嵐 憎憎憎憎憎憎憎憎憎
僕が作り出したようなもの。
世界の大きな憎しみと悲しみ。
それを聞いても尚、僕は。
――まだ消えてしまうわけにはいかないんだ。
罪を償う。罪を隠す。罪から逃げる。
罪の全容さえ知らない僕にできることではない。
砂嵐 憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎
黒い影を蹴り飛ばす。数百、数千、数万、数億。
桁違いの量の混沌。眼を背けずに。 元は人間だった、黒い影達を僕は殺す。
僕のよう奴でも生きている。だからきっと、今僕が殺している黒い影も生きてはいるんだ。だから、僕は影を殺している。
ただ、僕自身の目的の為に、僕は影を殺している。その事実は、しっかりと僕の魂に刻む。
――でも。
謝れない。
償えない。
許されない。
――。
それならば、全て背負ってやる。
僕は全て背負ってやる。それでも、なお僕は、生きてやる。
――目的の為に。
砂嵐 憎憎憎憎
傲慢。無慈悲。一つと無い情。鬼。氷のココロ。人でなし。
全て、僕だ。それでも。
――それでもだ。僕は一撃で何百もの黒い影を蹴り飛ばす。そして殺す。暗雲を切り裂いて、雨を止める。その際にも殺す。
僕は目的の為に、手段を選ばない。
――でも何故か、憎しみの声は遠ざかっていった。
砂嵐
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・山岸の呟き
先輩へ。えーと、今までありがとうございました。ひよっこだった自分も、ちょっと立派なことができたようです。先輩のお陰です。いや、何せあんなにヘタレだった自分が、ねぇ? こんなことできちゃうとは、夢にも思いませんでした。あ、でも妄想してました。ああ、こんなことできたら格好良いだろうなぁって。
――あれ、直接会って話せばいいんだ……何やってんだろ、俺。
「お嬢ちゃん。早く逃げなー」
上半分だけになってしまった体。腰から下はごっそり黒い影に持っていかれた。視界は擦れる。血が口から流れ出る。血の水溜りで水泳ができそう。寒い。寒い。……痛くはないんだけど。
緑の髪が綺麗な子供は、俺のかっこ悪い姿を見て固まっている。そりゃそうだ。子供にはショッキングな絵だもんな。
理解者になれればいいんだけど。俺、発現者でもないしなぁ。
「ごめんな。俺、ここまでだから。もう走れないや。
先輩格好良かったからさ、俺も何か格好良いことしようと思ったんだけど、似合わんかったかな」
片足なくなった美人さん置き去りにしてきたし。
ロクな人生じゃなかったし。
――関係ないけど。
「さて、大丈夫。キミの所為じゃないから。俺が勝手にやったことだし。多分他の皆もそうだったと思うよ。憶測。ていうかむしろ酷いのは俺だよ。心的外傷残しちゃったらごめんね。それでも生き延びろって、かなり酷いよなぁ、俺。はは」
お、首を横に振ってくれたぞ。何処を否定してくれたのかわからんが、嬉しいな。それとも、もう何も聞きたくないというサイン? そうだよなぁ、ちょっと重すぎるか。
あれ、黒い影襲ってこないな。まぁ、いいや。
緑の髪の少女は何か謝っている。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ボクじゃ、治せない。皆、治せなかった。ごめんなさい、ボク、何も出来なかった」
そりゃそーだ。俺は納得する。
「そんなのいいよ。てか仕方ねえよ。こんなん治ったら逆に怖いし。えーと、あと、なんだっけー……。お前、まだ、子供だろ? そんなことできなくてもいいし。誰かが守ってやらないと。ま、そんだけ」
……
「あー……あと、なんだっけ。そうだ……すんません、先輩。俺、死んじゃいます。でも、ちょっとは生き延びたし……まぁ、いいでしょ。誰か庇って死ぬって一人前っぽくないですか、これ?」
――いや、これは確実にあっちで怒鳴られるな……。
『半人前が!』
そう思いながら、眼を閉じる。
-----------------------------------------------
・シラセエイスケ
自己嫌悪。
何が『僕は目的の為に、手段を選ばない』、だ。
都合のいいこと言って。
かな り 削れ た ぞ。
目 的 は 大丈 夫 か。
暴風
赤黒茶白緑赤黒茶白緑赤黒茶白緑赤黒茶白緑赤黒茶白緑ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ。持て。 持ってくれ。
新しい世界が自分の中でできそうだ。
はははははあははははは。
それで 暴風 自分を保っているなんて 暴風 暴風 暴風 自分は本当に、 暴風 暴風 暴風 化け物だ。 暴風
ごめんなさい、延長ばっかりで。
暴風
本当に、あと少しだから。持って、なんとか。
暴風 暴風
死を間逃れない傷を負って倒れていた男の治癒は、かなりの代償を要した。
暴風 暴風
「大 丈―― ?」
誰かの声が聞こえたような気がした。いや、気のせいだ。最早、現実世界は空間を隔てた遠い場所に行ってしまった。いや、僕が現実世界から離れた。
暴風
――何が良くなかったかというと。
影を倒していたときに、カイくんに関する記憶がまだあったのが、マズかった。
暴風
それで、影に囲まれていたカイくんを見つけて、助けようとしたのが、駄目だった。
影は殺せるのに、カイくんを見殺しにはできなかった。(善人気取りか)
暴風
カイくんを助けた時に、見知らぬ男が死にかけていたのは、悪くない。仕方が無いことだと思う。
暴風
でも、僕が――死にかけている見知らぬ男の為に、カイくんから……『緑』を受け取ったのは、決定的にマズかった。やばい、自分を殺したい。何をやっているんだ。何がしたいんだ。
――つまりはそれが致命傷だった。ち め い し ょ う。
暴風 暴風
それで、理解者の、桁違いの出力の『緑』で見知らぬ男は完全治癒したわけだ。 満足か、僕よ。そりゃあ、カイくんなら不可能だったけどさ。それでも、これは――ないだろう? ち め い し ょ う 。
暴風
果たしてボクはまだ僕なんだろうか、それさえ不確かだが。
暴風
白の特性で、褐色を奪い、赤色を奪い、緑色を奪った。
さらに世界の憎しみで着々と黒に染まりそう。
暴風
既に僕というキャンパスの上には色がひしめきあっていた。なんとか、全てが混ざりきらず、微妙なバランスを保って。
これは奇跡どころじゃない、不可能な話。
故に、まだ僕は目的を見失っていなかった。これは、幸運だった。奇跡だった。不可能だった。
今ので、大分、僕の存在が削られた。肩の先、腕辺りからは向こうの景色が透けて見えるぐらいになっているだろう。あーあーあー……。
暴風
「大――夫 ? 丈 ――夫?」
…… …… ま、誰かが心配してくれているようだから、ヨシとしよう。
付近の影を全て蹴り飛ばしたと同時に僕は暗雲へ跳躍していた。
暴風
風圧など、自身の中の戦いに比べれば微の中の微。
重力など、あってないようなもの。
暗雲は、まるで僕を飲み込むかのように、大きな口を開けた。
何故か、このビルには黒い影が入ってこなかった。
――カミギが何かしたのだろう。まぁ、このビルは安全。その事実だけで、良いか。
高橋姉弟を残して、僕はビルの出口に向かう。
砂嵐
―― あれ――
思考にノイズが混ざる。げんじつが何かわからなくなる。
――いや、大丈夫。
頭を振る。
まだ、いける。 多分。
砂嵐
『赤』の身体能力強化は全身に及び、感覚も鋭くなる。元々が『赤』ではない自分では、扱えない程の力がまだあるが、今はそれがなくても充分だった。
真っ黒に染まった出口に渾身の赤の蹴りを入れた。出口の黒がぶよぶよと撓《たわ》み、刹那、恐ろしい数の黒い影に分かれて吹き飛んだ。まだ、混合はしていなかったようだ。
人間だったモノ達。僕が壊してしまったモノ達。僕はまた、僕のために、キミ達を壊す――。
砂嵐
赤い暴風になった僕は、黒い闇をバラバラと吹き飛ばす。何千、何万、何十万。既に空は全て暗雲で包まれていた。暗雲蠢くときに覗く赤い空からの僅かな光だけで視界を確保する。
砂嵐
――オオォオオオオオオオオオ。
出力を上げる。世界の憎しみが一気に僕の中に流れ込んでくる。構うものか。 ――どうせ。
砂嵐 憎憎憎憎憎憎憎憎憎
僕の蹴り一撃で数百の影が一度に吹き飛ぶ。それでも、際限なく襲い掛かってくる影。 我ガ進攻ヲ邪魔スルモノハ許サヌ。 憎しみと悲しみを必死に抑える。もしも今涙が流せるならば僕は血の涙を流していただろう。そんな想像、意味はないが。
砂嵐 憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎
出力が上がれば上がるほど、世界の憎しみの声も大きく聞こえる。ああ、死にたい。ああ、ごめんなさい。ああ、許さない。――と。
その声を、僕は、全て、聞いて。
それでも、なお――
「やらなくちゃ、いけないことがあるんだ」
砂嵐 憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎
「だから、もうちょっとだけ、待って」
砂嵐 憎憎憎憎憎憎憎憎憎
僕が作り出したようなもの。
世界の大きな憎しみと悲しみ。
それを聞いても尚、僕は。
――まだ消えてしまうわけにはいかないんだ。
罪を償う。罪を隠す。罪から逃げる。
罪の全容さえ知らない僕にできることではない。
砂嵐 憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎
黒い影を蹴り飛ばす。数百、数千、数万、数億。
桁違いの量の混沌。眼を背けずに。 元は人間だった、黒い影達を僕は殺す。
僕のよう奴でも生きている。だからきっと、今僕が殺している黒い影も生きてはいるんだ。だから、僕は影を殺している。
ただ、僕自身の目的の為に、僕は影を殺している。その事実は、しっかりと僕の魂に刻む。
――でも。
謝れない。
償えない。
許されない。
――。
それならば、全て背負ってやる。
僕は全て背負ってやる。それでも、なお僕は、生きてやる。
――目的の為に。
砂嵐 憎憎憎憎
傲慢。無慈悲。一つと無い情。鬼。氷のココロ。人でなし。
全て、僕だ。それでも。
――それでもだ。僕は一撃で何百もの黒い影を蹴り飛ばす。そして殺す。暗雲を切り裂いて、雨を止める。その際にも殺す。
僕は目的の為に、手段を選ばない。
――でも何故か、憎しみの声は遠ざかっていった。
砂嵐
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・山岸の呟き
先輩へ。えーと、今までありがとうございました。ひよっこだった自分も、ちょっと立派なことができたようです。先輩のお陰です。いや、何せあんなにヘタレだった自分が、ねぇ? こんなことできちゃうとは、夢にも思いませんでした。あ、でも妄想してました。ああ、こんなことできたら格好良いだろうなぁって。
――あれ、直接会って話せばいいんだ……何やってんだろ、俺。
「お嬢ちゃん。早く逃げなー」
上半分だけになってしまった体。腰から下はごっそり黒い影に持っていかれた。視界は擦れる。血が口から流れ出る。血の水溜りで水泳ができそう。寒い。寒い。……痛くはないんだけど。
緑の髪が綺麗な子供は、俺のかっこ悪い姿を見て固まっている。そりゃそうだ。子供にはショッキングな絵だもんな。
理解者になれればいいんだけど。俺、発現者でもないしなぁ。
「ごめんな。俺、ここまでだから。もう走れないや。
先輩格好良かったからさ、俺も何か格好良いことしようと思ったんだけど、似合わんかったかな」
片足なくなった美人さん置き去りにしてきたし。
ロクな人生じゃなかったし。
――関係ないけど。
「さて、大丈夫。キミの所為じゃないから。俺が勝手にやったことだし。多分他の皆もそうだったと思うよ。憶測。ていうかむしろ酷いのは俺だよ。心的外傷残しちゃったらごめんね。それでも生き延びろって、かなり酷いよなぁ、俺。はは」
お、首を横に振ってくれたぞ。何処を否定してくれたのかわからんが、嬉しいな。それとも、もう何も聞きたくないというサイン? そうだよなぁ、ちょっと重すぎるか。
あれ、黒い影襲ってこないな。まぁ、いいや。
緑の髪の少女は何か謝っている。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ボクじゃ、治せない。皆、治せなかった。ごめんなさい、ボク、何も出来なかった」
そりゃそーだ。俺は納得する。
「そんなのいいよ。てか仕方ねえよ。こんなん治ったら逆に怖いし。えーと、あと、なんだっけー……。お前、まだ、子供だろ? そんなことできなくてもいいし。誰かが守ってやらないと。ま、そんだけ」
……
「あー……あと、なんだっけ。そうだ……すんません、先輩。俺、死んじゃいます。でも、ちょっとは生き延びたし……まぁ、いいでしょ。誰か庇って死ぬって一人前っぽくないですか、これ?」
――いや、これは確実にあっちで怒鳴られるな……。
『半人前が!』
そう思いながら、眼を閉じる。
-----------------------------------------------
・シラセエイスケ
自己嫌悪。
何が『僕は目的の為に、手段を選ばない』、だ。
都合のいいこと言って。
かな り 削れ た ぞ。
目 的 は 大丈 夫 か。
暴風
赤黒茶白緑赤黒茶白緑赤黒茶白緑赤黒茶白緑赤黒茶白緑ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ。持て。 持ってくれ。
新しい世界が自分の中でできそうだ。
はははははあははははは。
それで 暴風 自分を保っているなんて 暴風 暴風 暴風 自分は本当に、 暴風 暴風 暴風 化け物だ。 暴風
ごめんなさい、延長ばっかりで。
暴風
本当に、あと少しだから。持って、なんとか。
暴風 暴風
死を間逃れない傷を負って倒れていた男の治癒は、かなりの代償を要した。
暴風 暴風
「大 丈―― ?」
誰かの声が聞こえたような気がした。いや、気のせいだ。最早、現実世界は空間を隔てた遠い場所に行ってしまった。いや、僕が現実世界から離れた。
暴風
――何が良くなかったかというと。
影を倒していたときに、カイくんに関する記憶がまだあったのが、マズかった。
暴風
それで、影に囲まれていたカイくんを見つけて、助けようとしたのが、駄目だった。
影は殺せるのに、カイくんを見殺しにはできなかった。(善人気取りか)
暴風
カイくんを助けた時に、見知らぬ男が死にかけていたのは、悪くない。仕方が無いことだと思う。
暴風
でも、僕が――死にかけている見知らぬ男の為に、カイくんから……『緑』を受け取ったのは、決定的にマズかった。やばい、自分を殺したい。何をやっているんだ。何がしたいんだ。
――つまりはそれが致命傷だった。ち め い し ょ う。
暴風 暴風
それで、理解者の、桁違いの出力の『緑』で見知らぬ男は完全治癒したわけだ。 満足か、僕よ。そりゃあ、カイくんなら不可能だったけどさ。それでも、これは――ないだろう? ち め い し ょ う 。
暴風
果たしてボクはまだ僕なんだろうか、それさえ不確かだが。
暴風
白の特性で、褐色を奪い、赤色を奪い、緑色を奪った。
さらに世界の憎しみで着々と黒に染まりそう。
暴風
既に僕というキャンパスの上には色がひしめきあっていた。なんとか、全てが混ざりきらず、微妙なバランスを保って。
これは奇跡どころじゃない、不可能な話。
故に、まだ僕は目的を見失っていなかった。これは、幸運だった。奇跡だった。不可能だった。
今ので、大分、僕の存在が削られた。肩の先、腕辺りからは向こうの景色が透けて見えるぐらいになっているだろう。あーあーあー……。
暴風
「大――夫 ? 丈 ――夫?」
…… …… ま、誰かが心配してくれているようだから、ヨシとしよう。
付近の影を全て蹴り飛ばしたと同時に僕は暗雲へ跳躍していた。
暴風
風圧など、自身の中の戦いに比べれば微の中の微。
重力など、あってないようなもの。
暗雲は、まるで僕を飲み込むかのように、大きな口を開けた。
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