36、プラネタリウム 【ぷらねたりうむ】
2006年5月10日 100題初めて夜空を見た。
黒というより濃い青の空には、微妙に色合いが違う星々。
月光に照らされた草木は、青白い光に包まれていた。
草を踏む音。
風を切る音。
虫が鳴く音。
無数の足音。
耳を澄ますと、世界が広がる。
眼を凝らすと、深く沈める。
警告灯の赤。
月の白と青。
白衣を着た人。
自分の肌の色。
黒い髪。
深く優しい黒の夜。
潔癖の白い衣服を着た人。
走る僕。
引っ張る人。
追ってくる人。
走っている。
疲れる。
生きている。
僕は生きている。
なんて、素晴らしいことだろう。
生まれたとき。
それ以上の感動を、人は死ぬまでに……もう一度でも……味わえるのだろうか。
ただ観るだけだった僕は、感動していた。
本当に、感動していた。
スクリーンにはプラネタリウムの下を走っている人影が二つ。
僕と、あの人。
黒というより濃い青の空には、微妙に色合いが違う星々。
月光に照らされた草木は、青白い光に包まれていた。
草を踏む音。
風を切る音。
虫が鳴く音。
無数の足音。
耳を澄ますと、世界が広がる。
眼を凝らすと、深く沈める。
警告灯の赤。
月の白と青。
白衣を着た人。
自分の肌の色。
黒い髪。
深く優しい黒の夜。
潔癖の白い衣服を着た人。
走る僕。
引っ張る人。
追ってくる人。
走っている。
疲れる。
生きている。
僕は生きている。
なんて、素晴らしいことだろう。
生まれたとき。
それ以上の感動を、人は死ぬまでに……もう一度でも……味わえるのだろうか。
ただ観るだけだった僕は、感動していた。
本当に、感動していた。
スクリーンにはプラネタリウムの下を走っている人影が二つ。
僕と、あの人。
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