「その後、ソウさんは……」

『ここにいますよ……』

闇から這い出すような声が聞こえた。
あまりの寒気と気持ちの悪さに僕は口元を押さえた。

僕の目の前にある窓に人が浮かんでいた。
全身黒のタキシードでふわりと踊るように窓の縁に着地したその人物は、見間違うはずがない。
高橋姉弟を一撃の下に倒し、驚異的な身体能力を誇った謎の初老の男性だった。
背中には歪な黒い羽根。
なんでもありか。

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