つづき

2005年9月19日
先日、母から「ミノタウロスの血が流れてる」宣告を受けた俺は、傷心をいやす為に旅に出た。
2日後、ふらふらと帰り、何事もなく日常に戻った。
あまりに日常過ぎて、あの宣告は嘘だったと思えるほど……

「ミノタウロスの血は、いくつかの特典があるわ」

あの日のことは夢だったと思い始めてたので、変な汗が出た。
母よ、その唐突、突然、飛行機事故のような発言はやめてくれ。

……まぁ、こういう事か……

1.俺はミノタウロスの血が本当に流れてる。
2.夢じゃない
3.特典がある

……

「今日はそのいくつかを紹介するわね」

相変わらずの息子の心境無視っぷりで話を進める母。
何処からか黒板を取り出し、チョークも取り出した。マジックショー?

「寝ちゃ駄目よ」

そういって母は黒板と向き合った。
何を書くんだろうと思っていたら、いきなり黒板を蹴飛ばして、

「私は角田良子(つのだよしこ)よ! よろしく!」

いきなり自己紹介を始める母。わけがわからん。
黒板が壁にぶつかり派手な音を立てて倒れた。

「で、まず一つ目は、」

普通に口で説明し始める母。黒板はなんだったんだ。何で自己紹介したの?
数々の謎は消化不良で終わることを俺は知っている。

「いい、ミノタ。
 ミノタウロスの血が流れている人は、頭が悪いわ」

「弱点じゃねーか!」

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